Mitari Jondari

飽きるまでの読書・鑑賞備忘録

【見た】『来る』【読んだ】『ぼぎわんが、来る』

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アマプラに映画『来る』が来た、見た、買った(原作を)、っていう流れであっという間に楽しんだ気がする。

フォロワー様に教わり、迷わず原作『ぼぎわんが、来る』を買うという選択肢を選べたことと、映画・小説の両方を楽しむことを選べたのは僥倖だった。教えてくださる方の存在は本当にありがたい。

面白く楽しめたんだが、それなりにどちらもそれぞれ種類の違う悍ましさが付きまとってくるあたりが、すごいなこれ。

映画の序盤の田舎の葬式作法とか、田舎の親戚づきあいの忌々しさが凝縮されててる。あのリアル感、悍ましいし未だに生きているんだよなぁ。

小説も小説で、田舎・都会に限らない家族とかその他の縁の忌々し・悍ましさが書かれていて本当に好き。

それぞれがそれぞれに、現代的なものと因習的なものと、いろんな種類の「縁」の悍ましいところを書いているのがもう最高。良いものも悪いものも縁だもんなぁ。

あと、問題解決のプロセスもどちらもそれぞれ違うのに面白い。映画は「(取れる手段を全て行って)全力で打ちのめすよ!」だけども、小説は「(術者の呪いみたいなものすら利用して)全力で打ちのめすよ!」というように思えた。いずれもお作法はちゃんと守ってるように見えるだけに、そういう差異も面白かった。

財布に余裕ができたら、他の小説も買いたい。